鋼構造論文 令和5年度問題の要点 Ⅲ-2(業務の効率化 要点・留意点 1)
Ⅲについて、Ⅲ-2の出題について考えてみます。
出題は以下です。
「建設業では建設技術者の不足や高齢化が深刻な課題であり、業務の効率化がすすめられている。また、長時間労働是正に向けた働き方改革を進めるうえでも業務の効率化が求められている。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。」
出題の意図を考えます。
業務の効率化は以前から言われていましたが、近年では建設業界の従事人員の減少に伴う喫緊の課題となっています。また、Ⅲ-1の出題で問われている技術者の育成や過去の問題で出ているDX化なども含めた技術力の維持と効率化も併せて考えておく必要があります。
また、技術的な問題だけでなく、システムや契約形態などの問題もあります。
各論ではなく、大きな課題を軸にして各論を展開するという記述が必要と考えます。
(1)「省力化や働き方改革に向けた鋼構造物またはコンクリート構造物の調査、設計、製作、施工、維持管理の業務効率化の取り組みにおける技術的課題を、技術者として多面的な観点から3つ抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。」
まずは思いつく課題を列挙してみましょう。
・情報の有効活用が不十分(電子情報化と活用の遅れ)
・社会インフラ整備の全体最適化が不十分
・生産/調達方法、現場作業の改善、平準化
・新規技術開発の推進と早期実用化
といったところかと思います。
続けて具体的な記述を考えてみます。
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*文章の無駄難転用を禁じます。
(つづく)