R6予想問題の当たりはずれ(自己採点)

R6予想問題の当たりはずれ(自己採点)

以前、本稿で予想していた問題は以下でした。
必須科目Ⅰ建設部門全般(600字×3枚)
・◎インフラの老朽化に伴う集約と再編、マネジメントシステム
  地域インフラ群再生戦略マネジメント(群マネ)
・〇自然災害に強い地域・まちづくり
・〇カーボンニュートラル・脱炭素化、持続可能なインフラ整備
・△働き方改革、2024年問題
選択科目Ⅱ-1(600字×2枚):専門知識
・〇鋼材疲労損傷の事例と補修方法
・〇現場溶接構造の設計・施工における留意点
・△特殊鋼材の特徴と利用事例、設計施工上の留意点
選択科目Ⅱ-2(600字×2枚):応用能力
・〇構造物の劣化箇所の補修補強における留意点
・〇近接構造物のある現場施工における設計・施工における留意点
・△耐震補強を行うにあたっての調査事項と留意点
選択科目Ⅲ(600字×3枚):問題解決能力
・◎予防保全メンテナンス実施における課題と解決法、留意点
・〇現地工事において品質が脅かされる問題が生じたときの施策
・△Dx化の業務導入における課題と解決法、留意点

必須科目Ⅰ(600字×3枚)出題
a) シームレスな連結を強化して全国的なネットワークの形成、新たな発想からの地域マネジメントの構築を通じて持続可能で暮らしやすい地域社会を実現するための方策について①多面的な観点から課題を3つ抽出、②最重要と考える課題に対する複数の解決策、③解決策を実施して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項、④業務遂行にあたり技術者としての要件と留意点
b)DXの活用によるインフラの事前防災、・減災対策を効率的に進め、災害後の復旧・復興を効率的に進めていくことが必要不可欠であることを念頭に①復旧・復興にDXを活用していくに当たり人員・予算に限りがあることを前提に多面的な観点から課題を3つ抽出し内容を記述、②最重要と考える課題に対する複数の解決策、③解決策を実施しても新たに生じるリスクとそれへの対応策、④業務遂行にあたり技術者としての要件と留意点
自己採点
a)要約すると「ネットワークとマネジメントの構築による持続可能で暮らしやすい地域社会を実現するための方策について、課題、解決策、・・・」という問題です。予想していた地域インフラの再整備と維持についての出題となります。(◎)
b)要約すると「復旧・復興(事前防災、減災対策も念頭におき)にDXを活用していくに当たり人員・予算の限られた中でどのような課題があるか、解決策、・・・」という問題です。こちらは選択科目Ⅲで予想していた出題・Dx化の業務導入における課題と解決法、留意点、に対応します。災害対応という点が少し難しいところです(〇)

選択科目Ⅱ-1、Ⅱ-2(各600字×2枚)
選択科目Ⅱ-1(600字×2枚)出題
1) アーク溶接により鋼材を接合した際に生じる可能性のある溶接欠陥を2つ挙げ、それぞれの欠陥を説明し、その要因と留意点を述べよ
2) 軟鋼及び高張力鋼について、引張試験から得られる応力-ひずみ曲線を機械的性質に関する用語とともに図示せよ。応力-ひずみ曲線は6マス×16マス程度に図示すること。軟鋼と高張力鋼の特性の違いを踏まえつつ、応力-ひずみ曲線から得られる機械的性質について3つ以上説明せよ。
(コンクリートは省略)
自己採点
1)溶接欠陥 に対しては予想していた・現場溶接構造の設計/施工における留意点、という問題が半分当たりというところでしょうか。(△)
2)鋼材の特性 に対しては・特殊鋼材の特徴と利用事例、設計施工上の留意点という鋼材特性に関する問題が出ました。特殊鋼材について押さえていればほぼ解答できる問題ではないかと思います。(◎)

選択科目Ⅱ-2(600字×2枚)出題
a) 業務が進む過程で、施工計画の前提となる条件に変更が生じたため、計画を見直し、施工時における構造物の安全性を再検討する場合がある。あなたが制約条件の多い都市部の鋼構造物及びコンクリート構造物の施工計画を担当する技術者として業務を行うに当たり、下記の内容について記述せよ。
①対象とする構造物現地の状況及び条件の変更点を設定し、施工時における構造物の安全性を確保するために調査、検討すべき事項を複数上げ、その内容について説明せよ。
②業務を進める手順を列挙して、それぞれの項目ごとに留意すべき点、工夫を要する点を述べよ。
③業務を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。
b) 構造物の改築、改修、補修の施工時点において、既設部の施工の不具合や設計との不整合が現場で確認される場合がある。このような場合、改築、改修、補強によって予定通り構造物の性能が確保できるかどうかの判断と、確保されないと判断される場合には新たな対策の検討が必要となる。あなたが鋼構造物及びコンクリート構造物を担当する技術者として業務を行うに当たり、下記の内容について記述せよ。
①対象とする既設構造物と改築・改修・補強の目的、また不具合・不整合の内容を設定し、安全性若しくは耐久性を判断するために調査すべき事項と必要な性能を確保するために検討すべき事項を示し、その技術的内容について説明せよ。
②業務の手順を列挙して、それぞれの項目ごとに留意すべき点、工夫を要する点を述べよ。
③上記業務を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方法について述べよ。
自己採点
a)「都市部の構造物において、施工条件の変更に対し安全性を確保するために調査検討すべき事項、手順、調整方策」という問題に要約されます。予想問題の・近接構造物のある現場施工における設計・施工における留意点、についてまとめていれば6割程度は対応できる問題になります。(〇)
b)「改築、改修、補修の施工時点に、現場にて既設部の施工不具合や設計との不整合が確認されたときを想定し、調査と性能を確保するための検討事項、業務手順と留意点・工夫を要する点、調整方法」という問題に要約されます。予想していた・構造物の劣化箇所の補修補強における留意点、や、・現地工事において品質が脅かされる問題が生じたときの施策(選択科目Ⅲ)、というところが多少参考になりますが、予想外の問題でした(×)

選択科目Ⅲ(600字×3枚)出題
Ⅰ) わが国では、高度経済成長期に数多く建設されたインフラの維持管理時代に突入し、建設段階では想定していなかった不具合が点検や補修工事等の維持管理段階で多く確認されている。よって、確実かつ効率的なインフラの維持管理を行うためには構造物の計画・設計段階から維持管理の確実性及び容易さに配慮した具体的な対応が求められている。このような状況を考慮して、以下の問いに答えよ。
(1)鋼構造物及びコンクリート構造物の計画設計段階において、維持管理上配慮しなければならない課題を、技術者としての立場で多面的な観点から3つ抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。(回答の際には必ず観点を述べてあら課題を示せ。)
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、これを最も重要とした理由を述べよ。その課題に対する複数の解決策を、専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示した解決策に関連して新たに浮かび上がってくる将来的な懸念事項とそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
Ⅱ) 日本政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルを目指すことを宣言している。そのため、鋼構造及びコンクリートの分野においても、カーボンニュートラルの実現に向けて、CO2 削減への取り組みを推進する必要がある。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1)鋼構造物及びコンクリート構造物の設計、製作・製造、施工、維持管理、改修、解体において、CO2 削減を推進する上での課題を、技術者として多面的な観点から3つ抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。(回答の際には必ず観点を述べてあら課題を示せ。)
(2) 前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(3)で示した解決策に関連して新たに浮かび上がってくる将来的な懸念事項とそれへの対応について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
自己採点
Ⅰ)「構造物の計画設計段階において、維持管理上配慮しなければならない課題と解決策、将来の懸念事項」という問題になります。予想していた・予防保全メンテナンス実施における課題と解決法、留意点という問題が半分当たりというところでしょうか(△)
Ⅱ)「CO2 削減を推進する上での課題」と要約されます。こちらは必須科目Ⅰの予想問題・カーボンニュートラル・脱炭素化、持続可能なインフラ整備が該当します(◎)

総括
ということで
◎:3個
〇:2個
△:2個
×:1個
という結果になりました。65~75点というところでしょうか。
出題の印象として、より現実的な問題を対象とした課題設定になっているように感じられます。
また、選択科目Ⅱ-2は広範囲でとらえどころがない出題という印象が以前からあり、やはり今年度もそうでした。
日常からいろいろな問題を自分事として考えておく姿勢を求められているように感じます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA